会長挨拶
北原学院歯科衛生専門学校同窓会 会長 猪野貞子
北原学院歯科衛生専門学校同窓生の皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度、平成27年4月より同窓会会長に就任致しました。第1期生の猪野貞子(旧姓石垣)と申します。私は卒業して34年になりますが、現在もフリーランスとして歯科衛生士の仕事に従事しております。
業務内容は、医科・歯科・介護の連携や、それに関わる地域包括支援事業、特別養護老人ホームでの口腔ケアマネジメント、歯科衛生士単独での訪問口腔ケア、地域住民への口腔ケア啓発などです。
それぞれにおいて、口腔内を清潔にする器質的な口腔ケアだけでなく、どちらかというと口腔機能を維持・向上するための機能的口腔ケアの要望が多いと感じています。勿論両方が大切ではありますが、摂食嚥下機能に関する知識とスキルが大変重要に思っています。なぜなら、その指導無くしては患者様の状態を守れないからです。
上記のように歯科診療室とは違った業務に携わっていますが、歯科衛生士は多職種と連携して食べる機能を支える職業なのだと改めて感じています。
例えば、会話の中で「あの人、食べられなくなってきたんだって。」との言葉だけで、その方がどのような状態なのかは誰でもある程度は想像がつくと思います。
胃瘻や中心静脈栄養の問題もありますが、食べる事は生きる事に直結してきますね。
患者様の終末期に携る責任も感じ、常に勉強は欠かせません。いえ、勉強しないと怖くて従事出来ませんから、日本歯科衛生士会の歯科衛生士認定も4つ取得し、関連する学会も4つ入会して、ヘルパー免許、調理師免許、リンパ療法士認定、救命救急処置アドバンス認定(以前に指導員の認定も取得)、認知症予防支援指導士など取得しています。
日本は超高齢化社会の影響で、H23年より死亡原因の第3位が肺炎になりました。
その殆どが誤嚥性肺炎となっている現状で、それには口腔内の細菌が大きく関連しているのが、沢山のエビデンスで実証されています。
この現状に対応するために今後も歯科衛生士への期待は益々大きくなるのは必至です。
この同窓会ホームページを通じて同窓生の皆様へ、学院の情報だけでなく、
多岐にわたる情報提供をしていきたいと考えております。是非何度でも閲覧をお願い申し上げます。